厚生労働科学研究費補助金(エイズ対策政策研究事業)

エイズ予防指針に基づく 対策評価 推進のための研究 HIV Prevention Policy Research

わが国のケアカスケード推定値に関する疫学研究

京都大学大学院医学研究科社会健康医学系専攻

西浦 博

研究目的

わが国でのいわゆる90−90−90のそれぞれの割合を定量化し、流行対策の策定支援の基盤的データを提供する。

期待される効果

ケアカスケード解明により国連エイズ合同計画のTest and treat戦略に関して日本の状況把握の上で鍵となる情報が得られ、感染予防啓発や早期診断、治療の継続支援などの事項を把握し、エイズ対策推進のための科学的根拠の提供。

研究計画・方法

初年度は日本におけるケアカスケードの推定に関する疫学研究で、わが国全体の推定値に関する現状を把握し、また、疫学研究データを基に実施できる推定手法の改善を図り、あわせて献血者における感染リスクなど別途の推定手法とデータ分析体制の構築に努める。次年度と最終年度は地域別推定と年齢別の推定を実施する。出生年別の推定によって都市部と地域で異なる感染動態を把握し、対策を重点的に講じるべき対象を把握する。