厚生労働科学研究費補助金(エイズ対策政策研究事業)

エイズ予防指針に基づく 対策評価 推進のための研究 HIV Prevention Policy Research

コミュニティにおけるエイズ予防指針の反映の評価・啓発に関する研究

特定非営利活動法人akta 理事

岩橋恒太

目的

エイズ予防指針に基づく施策について、コミュニティが主導し、キーポピュレーションへの啓発と施策および普及啓発に関する評価方法を確立することを目的とする。

方法

令和6年度は、質問紙調査実施のための準備として、以下の研究活動を行った。1)厚生科学審議会感染症部会エイズ・性感染症に関する小委員会に参考人として参加し、改正の論点の把握、2)MSMコミュニティに向けたエイズ予防指針に関する啓発イベントの実施、3)community-led monitoring(CLM)およびキーポピュレーションへのエイズ施策に関する先行研究の検討、4)CBOsメンバーと意見交換を行い、質問紙の質問項目案の検討と実施方法の検討、5)国際会議に参加し、海外CBOsメンバーおよび研究者との各国のキーポピュレーションの施策状況について意見交換を行う。

結果

厚生労働省での小委員会に向け、打ち合わせ会で指針改正案を検討し、加えてトランスジェンダーや薬物使用者・支援者などキーポピュレーションの意見を聴取した。参考人として小委員会に参加し、そこでの議論内容を質問紙調査の設計にも反映。6月23日にはaktaでMSMコミュニティ向けの指針啓発イベントを開催し、指針策定に携わった専門家やCBO関係者が改訂のポイントを議論、66名が参加した。質問紙調査に向けてCLMおよびMSMに関する先行研究を分析し、HIV/エイズの意識・行動調査をインターネット調査パネルで実施する方針を決定。6月27日〜29日のAPACC(香港)では各国のCBOや研究者とCLM研究の動向および各国のキーポピュレーションの施策状況について意見交換を行った。

考察・結論

今年度の準備段階を踏まえ、来年度(研究事業の2年目)はキーポピュレーションを対象としたインターネット調査パネルを用いたHIV/エイズの意識・行動・知識に関する比較分析:横断調査を実施する。