コミュニティにおけるエイズ予防指針の反映の評価・啓発に関する研究
岩橋恒太
研究目的
2030年までの公衆衛生上の危機としてのエイズ流行終結が国際的にも、国内的にも目指される現在、重要なタイミングにて、エイズ予防指針の改定が2024年度に実施される予定である。UNAIDSはエイズ対策の施策評価においてcommunity-ledモニタリング(コミュニティ主導モニタリング、CLM)の重要性を掲げている。本研究では、新たなエイズ予防指針がコミュニティにおいて認知されているか、また施策へのコミュニティからの評価方法を探り、またコミュニティを対象に予防指針の啓発を行う。
期待される効果
コミュニティにおいて組織化された形での施策評価やニーズ把握に基づいた議論の試行を行うことにより、今後のコミュニティにおけるエイズに関する施策の評価方法、および小委員会などでの検討時の重要な資料となる。
研究計画・方法
令和6年度は、コミュニティ、NGO、疫学、統計調査の専門家の協力のもと、諸外国のモデルを収集しつつ、質問紙を設計する。令和7年度は、主にMSMコミュニティを中心にして質問紙調査を実施。啓発の計画を立てる。令和8年度は、質問紙調査の内容の解析・報告を行う。あわせて、コミュニティ対象の啓発を行う。